夜光曲

読んだ。んで感想。
前々から思ってたんだけど、この汚汰の扱いどうなんだろう??
作者は自分のファンのほとんどが汚汰だってわかっててこういう事を書いてるのか?(←調べた事は無いがナー)
それとも(中国ものを書いたり訳したりし始めたあたりから?)もう自分は小説家というより文学者のつもりなのだろうか?

と、思っていたんですが、実は違うかも。

当作品を読めばわかるんですが、汚汰の扱いってひどくはあるんですけど、「基本的に無害」なんですよね。
確かに傍から見ると「キモチワルイ」連中なんだけど、彼らは自分たちの世界に閉じこもっていて外に迷惑をかける事は無いという論を展開しているようにも思える。
んで、作中登場する「ドーラー」(Doller、フィギュア愛好者)なんてのも先日の奈良女児殺害事件の際にどこかの無見識な人が言い出した「フィギュア萌えヲタク」なんてのと対比しているように見えるわけだ。
「汚汰は確かに醜くてキモイけど、今の世の中本当に悪どい事やってるのはそういう連中じゃないでしょ?マスコミ(の汚汰攻撃とか)に視線を逸らされないで政治家とかを何とかしなきゃダメだぜー」とそういうメッセージがこめられているように感じるんですよ!

牽強付会か?
まあ正直な所作者の気持ちなんかワガンネーから言ってる事は適当だけどね。