ようやく読んだ本

ギンズブルクのベナンダンティをよーやく読みました。
いやー面白かった。
痴的興奮が抑えられません。
モンタイユーよりも読みやすかったしな。
何が面白いかって、わずか100年ほど*1の間に、農耕儀礼悪魔崇拝にまで捻じ曲げられていく変遷が。
なんか昔の事を思い出しました。
自分は12,13世紀辺りを専攻してたんですよ。
そうすっと使徒的清貧、とか出てくるんですよね。
虚飾を廃し、使徒に倣って清くつつましく生きよと。
それが14世紀とか15世紀になるとまた違ってくるんですよ。
やっぱ都市や交易の発展とか色々関係してくるんだろうなーとは思ったんですが、そういう精神面の変遷みたいなのが自分的には非常に興味があったんですよね。
んで当時お世話になってた先生に直接聞いてみたんですよ。
そしたらその元プロテスタントの牧師は


「時代の流れじゃないですかね」


あんた、それ一言で済ませたら歴史学者いらねえよ!
口には出しませんでしたが、思わず目を剥いたのを覚えています。
まぁあの人は歴史学じゃなかったから仕方ねえんだが・・・・・。
でもねぇ。orz


あと、この本の文中で異端審問の様子が出てくるんだけどさ。
誘導尋問とか拷問の脅しとかはあるんだけど、あの母親に甘えたかったとかドラえもんがどうとかぬかしてる殺人犯と弁護側よりはよっぽどまともに見えるのは比較対象が悪いからだろうか。


さて、次は途中で止まってた旧約聖書偽典・外典を読まねば。
つーか、古本探しにいかなきゃな。

*1:実は既にうろ覚えなのだが、最初の裁判から100年くらいだよね?