PC3

真の芸術が生まれるには何が必要か?
簡単な事だが、それは芸術家が日々の生活の糧を得るための労働から解放されている、という事だ。ようはパトロンが要るのだな。
そのためには、芸術家を養えるような貴族のような存在が求められる。
また、貴族を存在させるためには、収奪されるべき奴隷が必要になるのだ。
つまり、近代において奴隷解放がなされた時点で真の芸術とはその寄る辺を失ったのだ。
人は須らく生まれによってその運命を決定付けられる。
余も運命に翻弄される哀れな一つの高貴なる魂に過ぎないのだが、幸いな事につまらない労働や勉学からは解放されていた。
義務教育を終えた後、余は愚昧にして下賎なる世間に背を向け、真の芸術の探求を始めたのだ。
それから早20年近くの歳月が過ぎた。
今や月毎、週毎に凄まじい量のタイトルが発売される。
とてもではないが手に職を持っていてはこれら大量に生み出される作品群に対処する事はできない。
無論、屑がほとんどではあるが、稀にある珠玉の一作に出会った時の感動は言葉に言い表すのも難しい。
そして今日も新作と、隠れた名作を求めて馴染みの店へ向かう。
普段はトイレと風呂以外の目的で自分の部屋から出ることの無い余だが、ソフトを購入しに行く時は別だ。
馴染みの店は予約特典が他所よりも良く、チェックしていなかった素晴らしい作品との出会いも無い訳ではない。
部屋を出て階段を降りると余を産み落とした女と眼があった。
「あんた、何歳までそんな生活続けるつもりだい?あたしと父さんもそんな先長く無いんだよ。そんないやらしいゲームばっかり買って……」
余を愚弄するか!この愚か者が!!だが、寛大にして秩序を重んじる余は、一時の激情に身を委ねて貴様に罰を与えたりはしない。貴様の如きウジにも劣る低脳には罰を与えるだけ無駄だと知っているからだ。代わりに、帰ってきたら余の心の友にして愛人たる「健さん人形」*1に愛と憎しみと行き場を失ったやるせなさを篭めた一撃を加えるとしよう。



これらの文章は本編とは一切関わりがありません。
突然意味不明の文章が書きたくなっただけです。

いや、参加者の人がこの設定がイイ!これじゃなきゃイヤンイヤン!とか泣いて駄々捏ねて踊るシヴァ神像並の地団駄踏むなら話は別ですが。
一見ひどい駄文に見えますが、実際これらのハンドアウトを適用可能なシナリオを作ってます。
現状、作成中のシナリオてのが各PCの個別設定に斟酌しない方向で作ってるので、↑のようなのでも設定が決まってると楽なんですよ。設定なら何でもいいって訳じゃなくてどこかしら欠点のある人間って設定がいいんだけどね。
この場合だと↑そのままじゃなくて、1ならホームレス、2はデンパで人と交流したがってる、3はヲタでヒッキーが親の脛かじって生活してるって点が重要でして、その他の余計な部分をクローズアップされても困りますが(例えばPC1が、「俺の詩を聞いて感涙の海に溺死しろ!」「戦闘なんか止めて俺の詩を聞け!!」とか言い出しても正直困る。おもろいけどね)。
日常を描写していく(ツモリの)シナリオなんだけど、PCごとの設定がよくわからんからいきおい一般化したものになる訳だ。
一度参加者と話をする必要があるやもせん。
もしくはテスト用にプレロールドキャラ作って内輪で廻してみるかな。ちなみにこの場合の内輪ってのはircでもなくて昔からのネット友達相手ね。
しかしこういう文章書くと毎回そうなるんだけど、一つ目より二つ目が、二つ目より三つ目が文が長くなるんだよね。
自分の文章書くのが下手な証拠なんだけどさ。
もうちょっとコンパクトに書きたい事をまとめられるようにならないとなぁ。

*1:褌にヘッドドレスを装着