シナリオフック6 「煙る鏡(けぶるかがみ)」
《設定》
- 知り合いの教授の実家に調査に行くと、家ごと異世界に取り込まれ、怪異に襲われながらもそこから脱出するために行動することになる
《導入》
- PC達は、最近父親が死んで財産を受け継いだとある教授の生徒、助手、友人、親戚などで、教授の手伝いをするために大字加賀村にある彼の実家に泊まる
- 長い間封印されていた蔵を開け、その奥の神棚の封を破った教授が、翌朝、銅鏡とともに首無しで発見される
《展開》
- 携帯は通じない。電気やガスも通じない
- 死体は全くと言っていいほど出血が無い。触って調べれば暖かいことも判る
- 「里子」を名乗る女の子が家の中に居る
- 里子が人数×2個のあんころ餅を用意する。二個以上食べてはならない、と警告する
- PCが二個以上食べない場合は、NPCの灰田が食べて巨大ナメクジになりPCに襲い掛かる→台所にある塩で撃退
- 異常事態について里子について詰めより、責めると押入れから巨大熊鼠「みっ○ぃ」が登場して、文句を言っていたPCを判定無しで飲み込む
- 「みっ○ぃ」にはデータ上勝てないので、なんとか説得する事。攻撃も全て無駄に終わるよう演出する。適当な説得に成功すれば飲まれたPCはトイレで排出される
- 里子が、「大人と遊んでても面白くないや、かが君の所に行こっと」と言って家を出て裏庭にある神社へ向かう。ついていくとそこで袋を被った子供がお社の前に座っているのが見える
- 彼はこの世界のことについて話すが、殺人は否定して、原因の究明を依頼してくる
- 彼の要求を解決すれば元の世界に戻れる
《真相》
- 戦中、この辺りも爆撃を受けて神社が焼かれたので、ご神体である銅鏡を名主の家で預かる事になった。30年前悪戯を咎められ、蔵に閉じ込められた里子は、そこで鏡を見つける。ご神体に宿る力ある存在(精霊でも神様でもなんでもいいが)と交信し、彼に異世界へ連れていってもらい、そこで彼と遊ぶ。その間、時間の流れが内と外で異なったため、里子が神隠しにあったと嘆き悲しんだ父親が鏡に封をし、蔵も閉じてしまった。そして30年後の現在、父親が無くなるまで開かれる事は無かったのだ
- 封を解かれた瞬間、神の力が復活し、家に居たものを全員異世界に連れて行ったのだが、鏡を調べていてその表面に違和感を感じた(指が鏡面に入る)教授が首を突っ込んでみた所そこで意識が断絶し、現実世界と異世界の扉であった鏡に遺物がひっかかったために元に戻れなくなった
- ナメクジやみっ○ぃは里子が誤った知識を神に与えており、神が里子を喜ばせようとして実体化したものである
《結末》